結論:スコアは「打った数+罰打」。覚えるルールは3つでOK
ゴルフのスコアは、ボールを打った回数に、ルールで決まった罰打(ペナルティの打数)を足したものです。ルールはたくさんありますが、初ラウンドの前はこの3つだけ覚えておけば大丈夫です。
- 空振りも1打:当たらなくても、打とうとして振ったら1打と数える
- OB・池は罰打がつく:コースの外(OB)や池に入ったら、打数が増える
- ほかの人のじゃまをしない・待たせない:ルールより大事なのがマナー
むずかしいルールは、一緒に回る経験者に「これどうするの?」と聞けばOKです。
スコアの数え方
1ホールごとに、カップにボールが入るまでに打った数を数えます。18ホールの合計が、その日のスコアです。
- 空振り:打つつもりで振って当たらなかったら、1打と数えます(罰打はつきません)
- 素振り:打つつもりのない練習の素振りは、数えません
- パター:グリーンの上で打つのも、もちろん1打です。短いパットも1打は1打
- 罰打:OBや池などで決まった打数を、打った数に足します(くわしくは下で説明します)
「パー」と、スコアの呼び方
ホールごとに、「このホールは何打で上がるのが基準」という数(パー)が決まっています。短いホールはパー3、長いホールはパー5、その間がパー4です。18ホールの合計はパー72が基本です(パー70や71のコースもあります)。
パーと比べて何打多かったかで、呼び方が変わります。
- パー:基準どおり(パー4のホールを4打)
- ボギー:基準より1打多い(パー4を5打)
- ダブルボギー:2打多い(パー4を6打)
- トリプルボギー:3打多い(パー4を7打)
- バーディー:1打少ない(パー4を3打)。初心者にはめったに出ないので、出たら自慢していいレベル
パー72のコースで全ホールをボギーで回ると、合計は90。つまり「100切り」は、ボギーとダブルボギーが半分ずつくらいでも届く数字です。いまのスコアに合わせた練習は100切りロードマップで分かります。
罰打がつく、よくある場面
初心者がよく出会うのは、次の5つです。その前に、コースに立っている杭(くい)の色を覚えておくと、どのルールになるか分かりやすくなります。
- 白い杭:ここから外はOB(コースの外)
- 黄色い杭:池や川などのペナルティーエリア
- 赤い杭:これもペナルティーエリア。黄色よりも、ボールを置き直せる場所の選び方が1つ多い
OB(コースの外に出た)
白い杭などで示された、コースの外にボールが出ることをOB(アウト・オブ・バウンズ)といいます。ルールでは、1打の罰を足して、前に打った場所から打ち直しです。ティーショット(1打目)がOBなら、打ち直しは3打目になります。
ただし、ゴルフ場によっては、時間がかからないように独自のルール(ローカルルール)を決めています。
- 前進4打(プレーイング4):ティーショットがOBのとき、前のほうにある「特設ティー」まで進んで、そこから4打目として打つやり方。日本のゴルフ場の独自のルールで、正式なゴルフ規則にはありません
- 2打罰で前に進んで打つ:打ち直しに戻らず、ボールが出たあたりから、近くのフェアウェイの端までの間にボールを置き直して、2打罰で打つやり方。ゴルフ場がこのルールを使うと決めている場合だけ使えます
どのルールが使えるかはゴルフ場ごとに違うので、スコアカードの裏や、受付・スタート地点の掲示を見ておきましょう。
ボールが見つからない
ボールを探していい時間は3分までです。3分で見つからなければ、OBと同じく1打の罰を足して、前に打った場所から打ち直しになります。
「OBかも」「見つからないかも」と思ったら、その場で「暫定球(ざんていきゅう)を打ちます」と言って、もう1球打っておきましょう。「もう1球打ちます」だけだと暫定球と認められないので、「暫定球」という言葉を使うのがポイントです。元のボールがOBや行方不明だったら、その暫定球で続けられるので、戻って打ち直す時間がかかりません。
はじめの体験メモ
僕は、ボールがどこに行ったか分からないなと思ったときは、一応もう1球打っておくようにしています。元のボールが見つかればそっちを使えばいいし、見つからなかったときは、打っておいたボールですぐに続けられます。打っておいて損はないと思います。
特に友だちと回るときは、うしろの組を待たせるのはマナーとしてもよくないし、打った場所まで戻っている時間もないので、暫定球を打っておくようにしています。
池や川(ペナルティーエリア)
池や川などは、赤や黄色の杭・線で示されたペナルティーエリアになっています。ここに入ったら、1打の罰を足して、エリアの外から打つことができます(打てる場所なら、罰なしでそのまま打ってもOK)。どこから打てるかは赤と黄色で少し違うので、迷ったら一緒に回る人に聞きましょう。
バンカー(砂の場所)
バンカーでは、打つ前にクラブで砂にさわると2打の罰になる場面があります。気をつけるのは、この3つです。
- ボールのすぐ前やうしろの砂に、クラブをつける
- 素振りで、クラブが砂にさわる
- 打つためにクラブをうしろに引いたとき(バックスイング)に、砂にさわる
バンカーの中では、クラブを浮かせたままかまえて、素振りはバンカーの外でするのが安心です。
グリーンの上
グリーンの上では、ボールを拾ってふいてOKです。ただし、拾う前に、ボールの場所に目印(マーカー)を置くこと。目印なしで拾うと1打の罰になります。
ルールより大事な、最低限のマナー
初心者のうちは、ルールをまちがえても一緒に回る人が教えてくれます。でも、マナーが悪いと、次から誘ってもらえなくなるかもしれません。まずはこれだけ守りましょう。
- 人が打つときは、静かにして動かない:話し声や、視界に入る動きは集中のじゃまになります
- ボールが人のほうへ飛んだら「フォアー!」と叫ぶ(「ファー!」と言う人も多いです):ボールが当たると大ケガになります。遠慮せず大きな声で
- 前の組に打ちこまない:前の組がボールの届く所にいるうちは打たない
- 待たせない:準備ができた人から打つ、次に使うクラブを持って移動する、など。ボールを探すのも3分まで
- コースを直す:バンカーで打ったあとは砂をならす。芝をけずったら元に戻す
はじめの体験メモ
ゴルフがはじめての友だちを打ちっぱなしに連れて行ったときも、最初に「ゴルフは紳士のスポーツと言われてるから、あまり騒がないでね」と伝えました。打ちっぱなしでもコースでも、まずはここを押さえておけば大丈夫だと思います。
初心者がスコアを守るコツ:「大ケガ」をしない
初心者のスコアが一気に悪くなるのは、OBや、とんでもない方向へのミスが続いたときです。うまく打つことより、大きなミスをしないことを考えると、スコアがまとまりやすくなります。
はじめの体験メモ
僕の最初のスコアは、たしか160くらいでした。とにかくOBを何回も出して、そのたびに打数がどんどん増えていきました。グリーンの近くからの短いショット(アプローチ)も何回も打ったし、パターも1ホールで何回も打って、3パットや4パットも当たり前だったと思います。
- むずかしい場所では、小さく振る:足元が坂になっているときなどは、フルスイングしない
- OBがこわいホールは、ドライバーにこだわらない:打ちやすいクラブで、安全な方向に打つ
- 池を無理にこえようとしない:届くか分からないなら、手前に刻む
はじめの体験メモ
友だちとショートコースに行くとき、コースに出てからフォームのことを細かく言うと、むずかしくて頭がごちゃごちゃになってしまいます。なので、坂になっている場所では「ハーフスイングくらいで、できるだけフォームを保って打とう」とだけ伝えています。
ねらいは、すごく変な所に飛んで一気にスコアが悪くなる「大ケガ」を防ぐこと。ハーフスイングなら、ミスしても小さなケガで済みます。
まとめ
- スコアは「打った数+罰打」。空振りも1打と数える
- パーより1打多いとボギー。全部ボギーで回ると、パー72のコースで90
- OBと、ボールが見つからないときは、1打の罰で打ち直し。前進4打などのルールはゴルフ場ごとに違う
- ボール探しは3分まで。あやしいときは暫定球を打っておく
- 池は1打の罰。バンカーで打つ前に砂にさわると2打の罰
- 静かにする・待たせない・危ないときは「フォアー!」。ルールよりマナーが大事
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参考:GDO「最低限覚えておきたいゴルフの基本ルール」、日本ゴルフ協会「ゴルフ規則のオフィシャルガイド(2023年1月施行)」、日本ゴルフ協会「委員会の措置(ローカルルールひな型E-5)」、マイベストプロ「日本ゴルフの特別ルール『前方特設ティー』」、みんなのゴルフダイジェスト「暫定球を打つとき『もう1球打ちます』はNG」、みんなのゴルフダイジェスト「バンカーで素振りをしたらクラブが砂に触れちゃった」、レジーナ「赤杭と黄杭の違いは?」、tenki.jp「ゴルフでよく聞く『パー』とは?」、R&A「Rule 1」(プレーヤーに求められる行動)(2026年9〜10月に確認)